人の持っている感覚を日本では五感と呼び視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚で2つ以上の感覚が共有する事を共感覚と呼び、ヨーロッパでは温度、痛みやオルガズムなど16種類あると言われている。この「センソリートレイル」では聴覚と触覚をテーマとして構成し私のもちいたオブジェと関わる事で、現代生活で忘れがちな身体の感覚に集中力を増し、普段聞こえない音や声を聴き自然との共生や本来の姿が重なり、イメージの世界が広がっていく。
 
 ここでの耳の体験は、集中力、感性を研ぎ澄ます事に役立ち、音や風景、事象の観測力があがり、日常と異なる世界を覗いているに違いない。一連のオブジェを通り抜けると、靴を脱いで裸足で歩く「触覚の道」がある。砂、砂利、石、土やコンクリートブロックなど多様なマテリアルを足で踏みながら足裏のツボを刺激する。足裏は全身の諸器官に経路を通じて繋がっている。中国を基とする足の裏の指圧を自重で行いリフレッシュする事を目的としている。ここまでで一応一つのストーリーを持つ道ができたが、自然林はもっと長く川まで伸びている。従って、この道はさらに新しい提案をしつつ、自然林や水の汚染回復を願いながら、さらに延長していきたいと考えている。

1999

センソリ−トレイル
イギリス ドンキャスター

敷地面積 

延床面積 
センソリ-トレイル
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