　この河川敷は高齢者対策を目指している地区と隣接しているため何か良案がないかと模索し、簡単な動作をすることで、身体的にも精神的にもリフレッシュでき、且つリハビリテーションにも使えるような公園を提案した。
　
　この江合川は台風や大雨で2～3年に一度、河川全体を覆うくらいまで水位が上がる事があり、時にはこの公園が水没する可能性もある。その上で「たとえ水没したとしても、公園があることを示す、水と戯れているような紋様が残り、浮かび上がるようなランドスケープが出来ないか」というイメージが浮かんできた。そこでいくつかの渦状の水紋をつくり、その渦の一つ一つに、身体運動の要素が入るように工夫している。

　「にょろ兵衛」、「だい太郎」、「ごろ助」、「うきうき丸」等と名付けられた造形物は環具でもあり、トレーニング道具でもあり、体重を利用した指圧具、そして私としてはアート的な造形を合わせ持ったもので「アート健具」と呼んでいる。